[ウェビナー開催記念]DXとはそもそも何か?

#総論・概論
[ウェビナー開催記念]DXとはそもそも何か?

9月7日(火)16時より4社共催のウェビナーを開催します。「【メーカー・卸向け】BtoB-EC・在庫・決済・基幹のプロが集結!DX実現のコツを徹底解説」と題して、 各分野のプロ達が自らの経験知(値)をベースにざっくばらんにディスカッションしていくという内容となっております。 今回のコラムではウェビナー開催に先立ち、DXとはそもそも何か?どういう活動がDXなのか?何から始めれば良いのか?を説明していきます。 ウェビナーの中でも触れる内容ですが、ウェビナーでしか聞けない話も出てくると思いますので、もっと知りたいという方は本コラムの末尾をご確認いただき、ご登録をお願いします!

DXとはデジタル化だけを指す言葉ではない

DX=デジタルトランスフォーメーションという語感から、アナログからデジタルへ切り替えることを指す言葉と捉える方も多いのではないでしょうか。確かにデジタル化はDXの構成要素ではありますが、DXそのものではありません。まずはDXの言葉の定義を確認してみましょう。

①経済産業省による定義

企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。

出典:平成30年12月 経済産業省「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)Ver.1.0」

②IDC Japan株式会社による定義

企業が外部エコシステム(顧客、市場)の破壊的な変化に対応しつつ、内部エコシステム(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)を利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネスモデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンス(経験、体験)の変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること

出典:IDC Japan株式会社HP「用語解説一覧」

③株式会社デジタルトランスフォーメーション研究所による定義

デジタルトランスフォーメーションとは

  1. デジタルテクノロジーの進展で劇的に変化する産業構造と新しい競争原理を予測し
  2. 自社のコアコンピタンスを活用して他社より早く到達可能なポジションと戦略の策定
  3. 戦略実現のための新しい価値とサービスの創造、事業と組織の変革、意識と制度の改革 を経営視点で遂行すること。

出典:株式会社デジタルトランスフォーメーション研究所 HP「デジタルトランスフォーメーションの定義」

以上、3つの定義をご紹介しましたが、これらを踏まえ筆者が考えるDXとは、「デジタル技術×より良い働き方×より良い顧客体験により、企業そのものを変え、他社や業界との競争に打ち勝つこと」だと理解しています。デジタル化はあくまで手段に過ぎず、その先にある中間目標、最終目標を見据えることが大事です。

中小企業の皆さん、それも立派なDXです!

DXの定義について確認しましたが、一方で何だか余計に仰々しくもあり、特に人員・予算・知見に限りのある中小企業からすると二の足を踏むような所感を持たれてしまいそうです。しかし、現在取り組んでいることが実はDX化の第一歩であることを知ると、そうした思いも変わるのではないでしょうか。例えば、皆さんの会社では下記の取り組みをしていませんか?

  • テレワークでもコミュニケーションが滞らないように、社内にチャットツールを導入した。
  • 新たな販路開拓としてEC事業を新たに始めた。
  • バックオフィスのデータ収集・効率化のためにERP(基幹システム)を導入した。
  • 人手不足解消のためリアル店舗にセルフレジを導入した。
  • 潜在顧客層へのアプローチのため、デジタルマーケティング事業部を立ち上げた。
  • ワークフロー効率化のために電子署名を取り入れた。
  • 出先からでも社内データにアクセスできるように営業部門にタブレットを配布した。

これらは立派なDX化の取り組みと言えます。こうした取り組みが定着化し新常態となることで、社員の働き方や顧客満足度が改善され、ひいてはビジネスモデルそのものを変える大きな力となっていくのです。

出来ることから少しずつやってみることが大事

DXに限った話ではないですが、何事もはじめから100%の出来とはいきません。ステップバイステップで取り組み、成功と失敗を重ねながら徐々に精度を上げていくことはDX化推進においても重要な考えです。とは言え、何から始めていけば良いのか分からないという方もいらっしゃることでしょう。 おすすめなのは、現在のビジネスモデルを絵で描いてみて、どの部分が売上向上や費用削減に大きなインパクトを与えるのかを整理し、優先順位を決める方法です。読者の立場にもよるでしょうが、基本的に会社の目標と言えば、売上を上げるか費用を削減するか、若しくは両方を満たして利益を最大化させることだと思います。ですから、自社のビジネスモデルや商流といった全体像を俯瞰して捉え、どこのライン・ポイントが会社の目標達成に大きな影響を与えるのかを理解していくことで、行き当たりばったりのDX化推進にはなりにくくなるかと思います。

まとめ

DXは最終目標地点ばかりを見ると足がすくんで中々その一歩を踏み出せず、結果何もやらず仕舞いということになりかねません。その間にも時代や環境は刻一刻と変化して、取り残されてしまいます。ビジネスモデルの整理について言及しましたが、それも億劫になるのであればダメで元々、試しにやってみるかくらいの軽いノリで始めても良いと思います。当社のクラウドERPもそうですが、世の中には無料トライアルのあるサービスが沢山ありますので、どうせ失敗してもコストは掛からないと割り切って、チーム内、部課等の一部で試験的に導入してみて下さい。

さて、9月7日(火)のウェビナーでは、ある程度資料に沿って説明をしますが、メインはパネリスト達のざっくばらんなディスカッションです。どんな展開になるのか予想もつきませんが、それが楽しみでもあります(笑)もちろん無料で視聴できますので、少しでもご興味のある方は下記リンクをご確認下さい(申込みまで進むことができます)。

お申込み

この記事を書いた人

ライター
株式会社キャム 取締役COO

下川 貴一朗

証券会社、外資・内資系コンサルティングファーム、プライベート・エクイティ・ファンドを経て、2020年10月より取締役CFOとして参画。 マーケティング・営業活動強化のため新たにマーケティング部門を設立し、自ら責任者として精力的に活動している。

Contact

お問合わせ

キャムマックスをもっと詳しく

「詳しい機能を知りたい」「自社に合っているか相談したい」「オプションも含めて見積を出してほしい」など、お気軽にお問合わせください。

無料トライアルお申込み

無料で60日間お試しいただけます。
圧倒的なコストパフォーマンスをご体感ください。

トライアルお申込み