実績管理とは?表作成などにおすすめのシステムやツールをご紹介
実績管理とは、予定や予算の進捗・達成具合を調べて分析し、発生している問題を解決する業務です。実績管理の中でも予算の達成度を見る場合には、「予実管理」という言葉が使われます。実績管理表の作成に困っているという方向けにおすすめの方法をご紹介します。
実績管理とは
実績管理とは、何らかの予定を立てた後にそれがしっかり実現できているかどうかを管理することを表します。
企業の予定には予算や進捗などが含まれますが、この実績管理と同じような意味で広く使用されている言葉が予実管理です。
予実管理とは「予算実績管理」を省略した言葉で、企業があらかじめ作成した予算が実際にも同様に使われているのかという比較・分析をおこなって問題点があれば改善していく業務を表しています。
実績管理表作成の方法
実績管理表は、実績管理を行う上で目標やタスクの達成状況を記録するための表です。
まず作成前に実績管理表の目的を明確にすることが大切です。目的としては、タスクの進捗状況を追跡するのか特定の期間に達成したタスクを記録するのか、または予算の達成度を記録するのかなどが考えられます。
次に実績管理表に記載する項目を決定します。例えば、タスク名、予定日、完了日、進捗状況、コメントなどです。予算実績を管理するのであれば、予算額と実績額、実際の差異や達成度などです。
エクセルやスプレッドシートなどのソフトを使う場合には、テンプレートを活用することもできます。
実際のタスクや予算の進捗状況を実績管理表に入力します。予定日と完了日を記載し、進捗状況を更新します。また、コメント欄にはタスクに関連する情報や問題点などを記載すると良いでしょう。
エクセルでの実績管理表の作り方
多くの企業で使用されているエクセルでの実績管理表の作り方を簡単にご紹介します。
- 項目の入力
実績管理表に必要な項目を入力します。予算実績管理表であれば、日付(週次なら週、月次なら月)、予算額、実績額、差異、備考などです。
テンプレートを使用する場合には、自社に合った内容にカスタマイズを行います。
- 関数の入力
各項目に必要な関数を適用します。他のシートからデータを参照して取り込んだり、達成度の自動計算ができるようにすると便利です。
- テーマなどを適用する
実績管理表の視認性を向上させるために、適切なテーマなどを適用します。また、罫線を引いたり、文字色や背景色を変更します。
- 進捗状況の入力
実際のタスクや予算の進捗状況を実績管理表に入力します。予算実績管理表の場合はどれくらい達成されているのか差異や達成度を求められるようにしておきます。
- グラフの作成
進捗・達成状況をグラフで表示します。これにより、現状を可視化してわかりやすくすることができます。
このように、エクセルの場合は結果として実績管理を行うことが可能なのですが、それまでに担当者がしなければならない作業が多いというのが課題であると考えられます。
実績管理をシステム化するメリット
このようにエクセルなどで実績管理を行う場合には、企業が成長するにしたがって業務が行き詰まるということも少なくありません。
システムによって実績管理を行うことで手作業やエクセルでの課題を解決することができます。
データの可視化
エクセルでも実績管理表から担当者がグラフを作成するということはできますが、体裁を整えて見せるという点において難しさがあります。
その点実績管理システムは、何もしなくても自動でグラフ入りのレポートなどを作成してくれますし、その出来栄えも視認性の高いものとなっています。
情報の共有化
エクセルで実績管理表を作成している場合、社内で共有することは難しくなります。
実績管理表を印刷するにしても手間がかかりますし、そのままメールなどで共有するとセキュリティの面でも問題になります。
実績管理システムは、データの共有機能に優れていることが多く、複数人で管理する場合も簡単です。
リアルタイムの確認
実績管理システムの大きなメリットといえば、このリアルタイムで確認できるということでしょう。
エクセルの場合は担当者が入力したデータを元にしているため、どうしてもタイムラグが生じてしまいますし、予実管理であれば一定期間が経過後でなければ確認できません。
実績管理システムなら、その時点でのデータを確認することが可能です。
属人化・不正防止
担当者しか使えないツールやソフトを使用していると、どうしても属人化してしまい、不正が発生しやすくなります。
実績管理の中でも予実管理の場合は経営資源の中で大切な「金」を扱う業務になるため、システムで未然に防ぐことが重要です。
実績管理表作成ツール・システム・アプリの例
実績管理表をゼロから自分で作成するのは至難の業です。効率的に実績管理を行うためのツールの例をご紹介します。
予実管理ツール・システム・アプリ
「実績管理」は予実管理に含まれることが一般的です。予実管理を専門としたツールやシステム、アプリも多く利用されています。
SFA
SFAとは、英語のSales Force Automationの略語で日本語では「営業支援システム」を意味します。
SFAには営業活動における予算実績管理機能が含まれていることが多いため、営業に特化して実績管理を行う企業はこちらのSFAを活用しているケースが多いです。
クラウドERP
近年多くの企業で導入が進むERPは、もともと企業内の資源を有効活用する目的で作られたシステムです。
様々なデータを集めて効率化するのが得意で、その機能には実績管理も含まれます。
おすすめの実績管理システム
それでは実際に効率的な実績管理をするのに役立つシステムをご紹介します。
キャムマックス
キャムマックスは、近年主流となっているクラウド型のERPシステムです。
中小企業内の経営資源を有効活用するために作られたシステムのため、実績管理以外の機能も充実しています。
Manageboard
クラウド型予算管理ツールです。
可視化、情報追跡、分析、タスクの自動化、共有化といった機能が搭載されており、ノーコードで誰もが簡単に使えるようになっています。
BizForecastBC
BizForecastは、企業グループの経営管理を効率的に行うためのツールです。
中でもBCは、予算管理をはじめとした管理会計業務に適したシステムで、実績管理機能を利用することができます。
DIGGLE
DIGGLEは予実管理クラウドシステムで、エクセルと財務会計データの突合を自動化することを目的としています。
関数メンテナンス不要で年度予算の策定も可能です。
Amoeba Pro 管理会計クラウド
会計管理のPDCAサポート、セグメント分析を特徴とした管理会計システムです。
計画策定・実績入力、会計管理・経営分析などの機能があります。
クラウドERP freee
経理と人事労務を一元化したクラウド型ERPシステムです。
リアルタイムで収集された仕訳データからスピーディーな予実管理を行うことができます。
キャムマックスなら実績管理はもちろんあらゆる業務をまとめて対応
実績管理に特化したツールやシステムもありますが、それを他の業務とどのように連携させたらよいのかという課題を持つ企業も少なくありません。
キャムマックスは、中小企業のあらゆる業務効率を上げるために作られたERPシステムですから、実績はもちろんのこと、生産〜販売、会計などのデータを一つにまとめて管理することができます。
色々なシステムを使いこなすよりも一つで済む方がラクというニーズを満たしたキャムマックスをぜひ一度お試しください。
この記事を書いた人
下川 貴一朗
証券会社、外資・内資系コンサルティングファーム、プライベート・エクイティ・ファンドを経て、2020年10月より取締役CFOとして参画。 マーケティング・営業活動強化のため新たにマーケティング部門を設立し、自ら責任者として精力的に活動している。