おすすめの売上管理システム徹底比較!エクセルとの違いや導入メリットを解説
エクセルは手軽に始められる売上管理ツールとして多くの企業で使用されています。しかし、データ量が増えれば増えるほど関数の設定ミスやデータの一元管理が難しくなります。
複数の部署や店舗での情報共有、リアルタイムなデータの反映が求められる現代のビジネス環境では、エクセルだけでは対応しきれない問題に直面することも増えています。
そこで、多くの企業が導入しているのが『売上管理システム』です。
売上データを一元的に管理。リアルタイムでの情報共有や自動レポート作成が可能なため、複雑な作業を効率化するだけでなく、人的ミスを大幅に減らすことができます。
本記事では売上管理システムの導入メリットや、これまでのエクセル管理との違い、各システムの比較ポイントを詳しく解説しています。
目次
売上管理の基本|企業成長に不可欠なデータ管理の重要性
売上管理は、名前だけ見ると売上を管理することだなと理解はできますが、実際の業務では様々な作業が必要です。
売上管理の目標は、売り上げアップです。そのために、一定期間の売上目標を立て、実現に向けて利益となるお金の流れを把握していくのが仕事です。
具体的には、どれくらい目標が達成できたのか、期間ごとにデータを集計して達成率を調べます。
また、期間だけでなく商品や顧客別など様々な観点から売上のデータを比較し、今後の売上アップにつなげていきます。
売上管理ツールとは
売上管理ツールは、売上管理システムの一部として、または独立したアプリケーションとして使用されることや、特定の売上管理タスクを支援するもので機能は限定的であることが多いです。
一番身近な売上管理ツールで言えば、エクセルがその一つです。また、広い意味で言えば売上管理システムもツールの一つと言えます。
ですので、売上管理ツールとは、売上データの入出力が可能で、日ごと・時間ごとの売上状況が可視化できるもの全般を指します。
また、売上レポートの作成や、簡易的な分析が行えるものもこれに該当します。
売上管理システムとは
売上管理システムは、企業の売上データを包括的に管理し、分析するための統合システムを指し、売上管理に関連する多くの機能を一元的に管理・提供しています。
売上データの収集、管理、分析、レポート作成などはもちろん、POSレジなどと連動し、リアルタイムで売上データを反映できるので部署間や店舗間での情報共有も可能になります。
また、売上管理と同時にその他の機能(在庫管理や発注管理)と連携できるものも多く、より広いニーズに応えるシステムとなっています。
販売管理システムとは
販売管理システムとは、売上管理を含む、受注、在庫、請求、入金など、販売に関するプロセス全体を統合的に管理できるので、より広範な機能を提供し、企業の販売活動全般をサポートします。
システムを提供するベンダーや、利用する企業・業界によっては「販売管理システム」と「売上管理システム」が同じ意味で使われることもあります。
これは売上・販売の包括的な管理の必要性や、用語の曖昧さなどが理由として挙げられます。
エクセルや無料ツールでの売上管理に潜むデメリットとリスク
項目 | エクセル | 売上管理システム |
---|---|---|
手動作業の多さ | 多い | 少ない |
データ共有のしやすさ | 難しい | 容易 |
レポート作成の効率 | 時間がかかる | 迅速 |
これまでエクセルやスプレッドシート、無料ソフトを使用して売上管理表を作成してきたという企業も多いですが、不便を感じていませんか?
エクセルなどは表計算ソフトという位置づけですから、関数の知識も必要になりますし、膨大なデータを管理するのには不向きです。
縦横に数値がずらりと並んだ形になることが多いため、スクロールが大変ですし、データサイズが大きくなると動きが遅くなるといった傾向もあります。
スプレッドシートやオンラインでエクセルを使用している場合は、自動で保存される機能があるので救われますが、インストールタイプのエクセルを使用している場合には、うっかり上書き保存してしまうと、以前に入力した内容を表示することができません。
売上管理システム導入のメリット!データ一元管理で業務効率化を実現
一方、売上管理システムを導入すると、エクセルなどのデメリットをカバーしてもなお有り余るメリットがあります。
項目 | エクセル | 売上管理システム |
---|---|---|
コスト | 低コスト | 中〜高 |
導入の手軽さ | すぐに使用可能 | クラウドタイプであれば即利用可能 |
カスタマイズ性 | カスタマイズ可能だがスキルが必要 | 柔軟性は限られるがシステムとして最適化されている |
リアルタイムデータの活用 | 不可能 | リアルタイムで活用可能 |
エラーのリスク | 手動入力が多くミスが発生しやすい | POS連携や自動化が可能なのでエラーのリスクが低い |
長期的な業務効率 | 非効率になる可能性が高い | 長期的に運用可能 |
データの一元管理
売上管理は、企業の活動全般に関係する内容ですから、部署間をまたいで行われることが多いです。
その点、クラウドタイプの売上管理システムなら、各部署が入力した内容をリアルタイムで確認できます。
また、多くの人が関わると、それだけ人的ミスも増えてしまいがちですが、売上管理システムなら自動入力してくれる作業もありますので、ミスも減り、結果として時間削減になります。
もし今まで、売上データを印刷して共有していたという場合には、印刷が不要となるため、紙資源の削減にもつながります。
データを経営判断に有効活用
エクセルの場合は、収集したデータをレポートにまとめるためには、担当者が作業を行う必要が出てきます。
その点、売上管理システムは、売上予測が簡単なのも特徴です。取得したデータをもとにしたレポート機能などで、瞬時にレポートが作成でき、改善点を一目で把握することができます。
おすすめの売上管理(販売管理)システムを比較~導入コストと機能を解説
それでは、売上管理を楽にするおすすめのシステムをご紹介します。
キャムマックス
キャムマックスは、ネットショップや店舗を営む中小企業向けに作られたクラウドERPシステムです。
売上管理はもちろんのこと、販売管理機能が充実。EC、卸、店舗などの複数チャネルでの受注を一元管理し、受注、出荷、売上、請求、入金まで、一連の販売プロセスを効率化します。
売上管理を含む販売管理を一元化し、リアルタイムで売上データを把握。企業の経営判断を迅速にサポートします。
価格 | 初期費用 月額1か月利用料 月額利用料 基本料金5万円+ライセンス利用料2万円(1ライセンス) ※1ライセンスにつき5アカウント分のID発行 オプション利用の場合オプション費用 |
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基本機能 | 販売管理、購買管理、在庫管理、財務会計 ECカート・モール・WMS・POSなどとの連携 |
タイプ | クラウド |
楽楽販売
楽楽販売は、売上を含む販売管理に特化した業務効率化システムで、脱エクセルをかかげて開発されたものです。
自社仕様にカスタマイズできるのが特徴で、担当者が自ら最適なシステムに改善していくことが可能になっています。
価格 | 初期費用 150,000円 月額利用料 70,000円~(利用ユーザ数やデータベース作成数に応じて変動) |
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基本機能 | 販売管理 |
タイプ | クラウド |
商蔵奉行クラウド
商蔵奉行クラウドも、売上を含む販売管理および在庫管理に特化したクラウドシステムです。
様々な業種(例:アパレル、飲食店、製造業、運送業)に対応しているのが特徴で、1つの商品コードで多彩な商品管理が可能です。
受注から売上、請求、入金までの一連の販売プロセスを包括的に管理し、業務の生産性を大幅に向上させます。また、すべてのデータは暗号化され、世界トップレベルのセキュリティを誇るMicrosoft Azureで管理されているため、データの安全性も高くおすすめです。
価格 | iEシステム(スモールスタート) 初期費用 0円 年間利用料 88,000円~(全伝票明細件数合計50,000明細まで) iJシステム(小規模企業向け) 初期費用 50,000円 年間利用料 120,000円~(全伝票明細件数合計100,000明細まで) iAシステム 初期費用 50,000円 年間利用料 204,000円円~(全伝票明細件数合計400,000明細まで) |
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基本機能 | 販売管理 |
タイプ | クラウド |
アラジンオフィス
アラジンオフィスは、約5000社の中小企業を中心とする利用者の声を元に開発された、販売管理・在庫管理パッケージシステムです。業種に合わせたパッケージが用意されており、オプション導入や柔軟なカスタマイズも可能でクラウドにも対応しています。
売上データの一括処理やリアルタイムなデータ処理を行い適正在庫を管理。在庫の過不足を防ぎ、コストの削減にも大きく貢献します。
価格 | 要問合せ |
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基本機能 | 販売管理・在庫管理・生産管理 |
タイプ | パッケージ(クラウド対応も可) |
s-flow
s-flowは、クラウドベースの販売管理システムで、見積書や請求書、発注書の作成から在庫管理まで、販売管理業務をトータルにサポート。販売・仕入・在庫の一元管理を実現し、経営の「見える化」を促進します。
見積書や請求書の作成、受注情報の在庫引当、出荷指示、リアルタイムの在庫管理、スマートフォンを使ったバーコード検品など、多岐にわたる機能が一元的に管理されるため、業務の効率化と精度向上を実現できます。
価格 | 初期費用 無料 月額利用料 1ユーザーにつき2,800円 オプション追加の場合オプション費用 (オプション例:電話サポート 月額5,000円) |
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基本機能 | 販売管理 |
タイプ | クラウド |
各社の比較ポイント
キャムマックス
- 多チャネル受注管理:EC、卸、店舗など複数チャネルの受注を一元管理。
- 業務効率化:請求書のペーパーレス化、伝票入力の自動化。
- リアルタイム管理:データのリアルタイム更新による迅速な意思決定。
- クラウド対応:インターネット経由でアクセス可能、テレワークに対応。
適合する業種や企業
中小企業に特に適しており、多チャネル販売を行っている企業、ペーパーレス化を進めたい企業に向いています。
商蔵奉行クラウド
- クラウドベース:リモートでのアクセス、テレワークや複数拠点での利用が容易。
- DX推進:高度なデジタル化と業務標準化を実現。
- 全プロセスの自動化:受注、請求、入金までの全プロセスを効率化。
- リアルタイム更新:データのリアルタイム更新による正確な業務遂行。
適合する業種や企業
中規模から大規模な企業に向いており、複数拠点での業務が必要な企業や、クラウド環境での運用を希望する企業に適しています。
アラジンオフィス
- 包括的な機能:販売管理、在庫管理、生産管理を一元的に管理。
- カスタマイズ可能:幅広い業種・業態に対応、柔軟なカスタマイズが可能。
- 業務の透明性と効率化:見積から請求、入金までの一連の流れをシステム化。
- 豊富な導入実績:5000社以上の企業に導入されている実績。
適合する業種や企業
多様な業種に対応しているため、製造業、卸売業、小売業など、特にカスタマイズが必要な業務プロセスを持つ企業に適しています。
s-flow
- クラウドベース:クラウドでの運用により、どこからでもアクセス可能。
- リアルタイム在庫管理:入出荷や棚卸のデータからリアルタイムで在庫を管理。
- スマートフォン検品:スマートフォンを使ったバーコード検品機能。
- ネットショップ連携:BASEなどのネットショップアプリと連携し、在庫共有が可能。
適合する業種や企業
中小企業に特に適しており、ECサイトやネットショップを運営している企業、リアルタイム在庫管理を重視する企業に向いています。
売上管理システムと他業務を連携してさらに効率アップ
売上管理の効率化には、システムの導入が最適ですが、これからの時代はさらに在庫管理や物流、会計システムなどとの連携が重要となります。
特に店舗販売からネットショップに移行する企業も増えているため、マニュアルで対応しているとどんどん遅れをとってしまいます。
その点、キャムマックスなら、企業のあらゆる業務をまとめて管理することができます。
ネット環境と端末さえあれば導入できますので、売上管理だけでなく業務全体を効率化させたいという場合には、ぜひ一度キャムマックスまでご相談ください。
FAQ(よくある質問)
Q1. 売上管理システムとエクセルでは何が違いますか?
A:売上管理システムはデータの自動入力やリアルタイムでの情報共有が可能で、複数部署でのデータ管理を一元化できます。一方、エクセルは手動での入力が必要で、データが増えると管理が煩雑になり動作が遅くなることがあります。
Q2. 売上管理システムの導入にはどれくらいの費用がかかりますか?
A:導入費用はシステムにより異なります。「キャムマックス」の場合は、月額5万円+ライセンス料2万円(1ライセンス)、初期費用(月額利用料の一か月分)になります。必要なオプションによっても追加料金が発生することがあります。
Q3. 売上管理システムを導入するメリットは何ですか?
A:売上管理システムを導入すると、データの一元管理や人的ミスの削減、リアルタイムのデータ反映が可能となります。また、売上予測や自動レポート作成機能により経営判断を迅速に行えるようになります。
Q4. エクセルでの売上管理に限界を感じています。売上管理システムへの切り替えは簡単ですか?
A:はい、多くの売上管理システムは既存のデータのインポート機能を提供しており、エクセルからの移行が比較的スムーズに行えます。また、クラウド型のシステムならインストールの手間も不要なのですぐに利用を開始できます。
Q5. 複数店舗での売上管理が必要ですが、どのシステムが適していますか?
A:「キャムマックス」や「商蔵奉行クラウド」など、複数店舗や複数チャネルでの売上を一元管理できるシステムがおすすめです。クラウドベースのシステムなら、どこからでもアクセスできる上に、リアルタイムにデータを確認することが可能です。
Q6. 中小企業でも導入できる売上管理システムはありますか?
A:はい、中小企業向けの売上管理システムとしては「キャムマックス」や「s-flow」などが適しています。これらシステムはコストパフォーマンスが高く、使いやすさに優れたシステムとなっています。
この記事を書いた人
下川 貴一朗
証券会社、外資・内資系コンサルティングファーム、プライベート・エクイティ・ファンドを経て、2020年10月より取締役CFOとして参画。 マーケティング・営業活動強化のため新たにマーケティング部門を設立し、自ら責任者として精力的に活動している。