在庫管理ソフトは無料で十分?業種別必要機能やおすすめをご紹介
「在庫管理をもっと効率化したいけれど、初期コストは抑えたい…」とお悩みの方に向けて、当記事では無料で利用できる在庫管理ソフトを徹底比較し、それぞれの特徴や利点、注意すべきポイントを解説しています。
さらに製造業や小売業、アパレル業など、業種ごとに最適なソフトも紹介しています。
・無料で使える在庫管理ソフト
・それぞれのソフトの機能、メリット、デメリットの比較
・ビジネスに最適なソフトの選び方
・無料版と有料版の切り替え時期や導入のポイント
初期コストを抑えながら効率的に在庫管理を始めたい方は、当記事を参考にビジネスに合った最適なツールを見つけてください。
目次
無料で在庫管理する方法
在庫管理を無料で行うには様々な方法があります。無料の方法ですでに導入されている方もいるかもしれませんが、どんなものがあるのかあらためて確認していきましょう。
ExcelやAccessを使った在庫管理
エクセルやアクセスを利用して在庫管理をする場合は下記の方法が一般的です。
・エクセルを用いた在庫管理表の作成
エクセルのシート上に、商品名、入出荷数、在庫数などを管理するセルを作成します。
他にも、日付、品番(商品コード)、場所(倉庫名など)、備考欄など必要に応じて項目を追加していきます。
・アクセスを利用した在庫管理データベースの構築
アクセスを使用してデータベースを作成し、在庫情報を効率的に管理します。在庫アイテムの詳細情報や入出荷履歴、顧客情報などをデータベースに組み込むことが可能です。
エクセルで始める在庫管理!簡単なテンプレート作成とシステム比較ガイド
メリット
エクセルやアクセスもMicrosoftが提供するソフトで費用も安く導入しやすく、ライセンスを購入することですぐにでも始めることができます。
紙で管理している場合に比べると、入力業務は発生するもののデータとして管理ができ、在庫情報が記載された紙をファイリングして残す必要もありませんので管理がしやすくなります。
デメリット
デメリットとしては下記の内容が考えられます。
・ヒューマンエラーのリスク
手作業で情報を管理する場合、データの二重入力や入力ミスのリスクがあります。
・規模やデータ量の制約
エクセルやアクセスは、データ量や規模に制限があり、使用するパソコンの性能に影響を受けます。そのため、大規模な在庫管理や複雑な分析には向かない場合があります。
・共同編集の制限
複数のユーザーが同時にデータを編集する際に制約があります。また、ファイルやデータの扱い方によっては整合性の問題が生じる可能性があります。
・データの保護とセキュリティ
エクセルやアクセスのファイルは物理的に保護する必要があります。データの紛失や破損、不正アクセスなどのリスクが存在します。セキュリティ対策やバックアップの実施が重要です。
・拡張性の制約
エクセルやアクセスは比較的シンプルなデータ管理に適していますが、複雑な業務プロセスや統合管理が必要な場合には限界があります。大規模なビジネスや複雑な在庫管理ニーズに対応するためには、より専門化された在庫管理ソフトウェアやシステムの導入が必要となる場合があります。
Excel・Access管理 / 在庫管理ソフトの比較
項目 | Excel/Access | 在庫管理ソフト |
---|---|---|
初期コスト | 低 | 無料プランあり |
ヒューマンエラー | 高 | 低(自動更新機能) |
複数人編集 | 難しい | 可能 |
拡張性 | 限界あり | 拡張可能(有料プラン) |
データ保護 | セルフ管理が必要 | 自動バックアップ |
在庫管理アプリの無料プラン
在庫管理アプリを利用すれば、スマートフォンやタブレットから手軽に在庫管理ができます。
アプリをダウンロードしてアカウントを作成し、商品情報を登録すると、在庫数や仕入価格、販売価格などのデータを入力できます。
一部のアプリでは、バーコードスキャン機能を使って素早く商品情報を登録することも可能です。
ただし、無料プランではデータ容量や在庫品目の数に制限があることが多く、大量の在庫管理や複数店舗の管理を行いたい場合には制約があります。また、無料プランでは一部の高度な機能やレポート作成などが制限される場合もあります。
そのため、小規模な個人事業主などでは十分な機能を提供してくれるかもしれませんが事業規模が大きくなると機能面などで物足りなくなってくる可能性があります。
その場合は、フル機能が使える有料プランにするか、在庫管理システムやERPシステムなどを検討しましょう。
在庫管理ソフト・システムの無料プラン
無料で利用できる在庫管理ソフトやシステムもたくさんあります。
基本的な在庫管理業務に必要な機能が提供されており、在庫数の管理や入出荷の追跡、在庫レポートの作成などが行えます。
また、複数の在庫情報を一つのシステムにまとめて統合し、リアルタイムなデータ共有も可能です。
ただし、無料プランの場合は大量の在庫データを扱えなかったり、機能に制限が合ったりします。
無料プランはあくまでもトライアルという感覚でご利用し、操作に慣れ本格的に使うことになれば、機能制限のない有料プランに切り替えましょう。
業種 | おすすめソフト | 特徴 |
---|---|---|
全業種 | キャムマックス | 全業種対応、仕入から販売まで包括的に管理。コストパフォーマンスの高い拡張性のあるクラウドサービス。 |
製造業 | ZAICO | 複数人のリアルタイムアクセス対応、現場作業に強い。 |
製造業 | 鉄人くん | 生産工程との統合が可能。リアルタイムでの在庫管理対応。 |
食品業 | ロジクラ | 賞味期限管理、ECサイト連携が可能。 |
食品業 | スーパーカクテルCore FOODs | 食品業界向け。賞味期限管理やトレーサビリティ機能に特化。 |
小売業 | 在庫らくだ | POSレジと連携し、販売と在庫を一元管理。 |
小売業 | FLAM | 販売・仕入・在庫業務の連携が簡単で、価格がリーズナブル。 |
アパレル業 | アパレル管理自動くん | SKU管理に強く、ECサイトデータも一括管理。 |
アパレル業 | SASO | 衣料品の在庫管理に特化、無料で利用可能。 |
出版業 | i-TOPICS | 書籍の在庫管理に特化。販売・納品管理も対応。 |
小規模事業 | 在庫スイートクラウド | 小規模事業向け。クラウド型で多拠点管理が可能、拡張性が高い。 |
在庫管理ソフトに必要な機能
そもそも在庫管理ソフトには、どのような機能が備わっているべきなのでしょう。
無料ソフトの場合、足りないということも考えられます。
時代の流れとともに必要な機能も刻々と変化していますので、ぜひここで一度、在庫管理ソフトに必要な機能を確認しておきましょう。
在庫リスト
商品名、在庫数、仕入れ価格、販売価格などの情報を一元管理し、在庫の状況をリアルタイムに把握することができます。
出入庫
入庫時の在庫数の更新や出庫時の在庫数の減算、必要な場合のバッチ処理などをサポートします。
検品
検品作業のためのチェックリストや検品ステータスの管理機能を提供し、品質管理プロセスを効率化します。
棚卸
棚卸スケジュールの作成や実施、差異の検出と調査、調整処理のサポートなどを行い、棚卸作業を効率化します。
バーコード・QRコードの読み取り
バーコードやQRコードのスキャンによる在庫データの自動入力や識別を行い、作業の効率化とヒューマンエラーの削減を実現します。
データ分析
在庫回転率や在庫の需要予測、仕入れの最適化などの情報を提供し、戦略的な在庫管理の意思決定をサポートします。
セット品
セット品の在庫数を正確に把握し、必要な場合には個々の商品の在庫数を自動的に減算するなど、セット品の在庫管理を簡素化します。
物流システムとの連携
物流情報を受け取り、在庫数の自動更新や出荷指示の生成などを行うことで、物流プロセスの効率化と在庫の正確性を向上させます。
会計システムとの連携
在庫の売上原価や利益の計算、会計処理の自動化などを行うことで、会計業務の効率化と正確性を高めます。
ECサイトとの連携
注文受け付けや在庫数の自動更新、在庫不足時の表示制御などを行うことで、在庫の一元管理と顧客サービスの向上が図れます。
POSレジとの連携
実店舗における在庫管理と販売管理がシームレスに行えます。
在庫管理ソフトがレジシステムと情報を共有し販売情報の在庫数への反映や在庫不足時の警告などを行うことで、在庫管理と販売活動の一元化と効率化を実現します。
在庫管理ができるフリーソフト
まずはExcel管理から卒業をして、システム導入を検討される際は、いきなり高額なシステムを導入するのではなくフリーで利用できる在庫管理システムをご活用されてみてはいかがでしょうか?
Inventoria 在庫管理ソフト
正確で迅速な在庫管理が可能なソフトウェアです。MacやWindowsの端末にインストールして利用できます。商品をカテゴリ別、倉庫別、または仕入先別に管理することができます。
また、在庫レベルの全体や倉庫ごとの状況など様々なレポートを自動的に作成し、必要な商品を素早く発注することができます。
バーコード入力にも対応しており、バーコードをスキャンするだけで新しい商品を追加することができます。これにより、在庫の追跡や管理が簡単になります。
ただし、商用利用する場合には有償版が必要となります。
業種別おすすめ在庫管理ソフト・システム
ここでは、業種ごとに特化したおすすめの在庫管理ソフトやシステムをご紹介していきます。
できるだけ無料プランのあるものをピックアップしていますが、すでにお伝えしているように、無料の場合はソフトによって制限があるのでよく確認してください。
製造業におすすめの在庫管理ソフト・システム
ZAICO
製造業の在庫管理におすすめのシステムは、ZAICOです。
スマホで操作するタイプなので、倉庫など現場での作業が簡単です。PCが苦手な人でもすぐに使えるので便利です。リアルタイムに複数人が同時にアクセスできるというのもポイントです。
ただし、無料プランは想定される対象が個人の趣味となっていることもあり、在庫データ登録数が上限200件となっているほか、機能も在庫検索に限られます。
鉄人くん
「鉄人くん」は、製造業に特化した在庫管理システムです。
生産工程との統合が可能で、生産ラインや資材管理と連携することで、在庫の正確な把握と最適化が実現できます。リアルタイムで在庫情報を管理し迅速かつ正確なデータを提供します。
在庫の入出荷や移動が行われるたびに情報が即座に更新されるため、在庫の可視化とトレースが容易で製造業における在庫管理ニーズに応える高機能なシステムです。
食品製造・卸・小売業におすすめの在庫管理ソフト・システム
ロジクラ
賞味期限や消費期限の存在する食品関係の製造、卸、小売業の間で人気のある在庫管理ソフトはロジクラです。
時間管理が大切となる食品系の在庫管理では、特にピッキングミスや誤配送が致命傷となります。
ロジクラは、在庫管理を主なECサイトと結びつけることで、通販も効率的に運用することができます。
ただし、無料プランは出荷量に月50件という上限があるほか、1拠点のみの利用に限られるほか、倉庫管理や帳票管理機能は含まれません。
スーパーカクテルCore FOODs
「スーパーカクテルCore FOODs」は、食品業界向けの在庫管理システムです。
食品業界の特有のニーズに合わせた機能が提供されています。
賞味期限管理やトレーサビリティなどの機能を備えており、食品業界の商慣習に対応しています。
さらに、調達から生産、販売までの業務を一元管理できますので、PDCAサイクルを確立した業務プロセスの最適化が可能です。
また、統合パッケージとして提供されており、販売管理や生産管理、原価管理などの業務単位で導入することができ、柔軟なカスタマイズも可能です。
一般小売業におすすめの在庫管理ソフト・システム
在庫らくだ
無料で基本的な機能を利用できる有料在庫管理ソフトとしておすすめなのは、かるがるできる在庫です。
これらの在庫管理ソフトは、パッケージにCDが梱包されているため、使用するPCにインストールして使うタイプになります。
慣れている人には使いやすいですが、無償保守期間が1年、さらに有償保守期間が1年と、長く使い続けていくにはメンテナンスやアップデート面で心配が残ります。
FLAM
「flam」は、販売・仕入・在庫業務の連携を簡単に行い、業務の効率化と作業の簡素化をサポートするシステムで、価格もリーズナブルです。
さらに、「マネーフォワード クラウド会計」など他のシステムとの連携も可能です。
また、クラウド上で動作するためMacやWindows、タブレット、スマートフォンなど、インターネットに接続できる環境があれば、いつでもどこでもアクセスして操作が可能です。
30日間の無料体験版も提供されており(正規版と同機能)、導入に向けて検討がしやすい製品です。
アパレル業界におすすめの在庫管理ソフト・システム
在庫管理システムSASO
アパレル業におすすめなのは、オープンソースのフリー在庫管理システムSASOです。
日本装束を販売する日本標準機構が提供しているシステムのため、衣料品の在庫管理に適しています。
どんなに利用しても無料というのは大変ありがたいですが、データベースを作成してインストールする必要があるなど、ITに関する専門的な知識が必要となるため、ややハードルが高い印象です。
アパレル管理自動くん
「アパレル管理自動くん」は、アパレル業界の小売店舗や卸売業者が必要とするさまざまな業務に対応できるワンストップの在庫管理システムです。
複数の店舗やECサイトのデータも含めて集計し、商品の動きや在庫状況をクラウド上でリアルタイムに把握できるため、在庫管理が迅速で正確に行えます。
また、アパレル業界特有のSKU管理など、アパレル業務の特徴に合わせた専門機能も豊富に備えています。
出版社・本屋におすすめの在庫管理ソフト・システム
i-TOPICS
有料ですが、書籍の在庫管理にはアクセスポイントのi-TOPICSやSMILE V 2nd Edition Quick出版などがおすすめです。
i-TOPICSは、クラウド型も存在します。雑誌、書誌別の伝票管理、請求計算書管理が可能な販売管理システムで、導入費用については個別に問い合わせが必要です。
SMILE V 2nd Edition Quick出版も書籍販売に特化した出版社用販売管理システムで、納返品や在庫管理、入金管理にも対応しています。費用は要問合せです。
小規模導入におすすめの在庫管理ソフト・システム
在庫スイートクラウド
「在庫スイートクラウド棚卸」「在庫スイートクラウドLite」「在庫スイートクラウドPro」の3つのエディションがあり、自社のニーズや予算に合わせて小規模な導入が可能です。
クラウド型で提供されているため、自社でサーバを調達・運用する必要がなく、複数人や複数拠点での共通管理が簡単です。
また、ハンディターミナルやスマートフォンなど自社に適したデバイスで利用できます。
さらに、ラベル発行機能など、特性や業務に合わせた機能も充実しています。
在庫管理システムの比較ポイントについて
在庫管理システムを比較する際に注目すべきポイントは、自社の運用スタイルや業務ニーズに合致するかどうかが大切です。
また、導入は段階的にシステム導入していくことを念頭におき、拡張性なども重要な判断基準となります。
自社の業種や取り扱うアイテムに合うシステムを選ぶ
在庫管理システムは、その対象や範囲が異なります。製造業向け、小売業向け、ECサイト向けなど、業種ごとに特化したシステムが存在します。
自社の事業形態や管理すべき在庫の種類に合ったシステムを選択することが重要です。
機能と拡張性を考慮する
- 在庫管理に必要な基本機能(入出庫管理、在庫照会、棚卸し機能など)
- 自社の業務フローに適した検品方法(バーコード・QRコードなど)
- 業界特有の機能(賞味期限管理、ロット番号管理など)
- 倉庫管理や配送管理を見据えたシステム拡張性や連携機能の有無
価格とコストパフォーマンス
導入コスト、ランニングコストを含め、総合的なコストパフォーマンスを検討します。
特にクラウドサービスの場合は、月額使用料がかかるため、長期的な視点でのコストを試算することが大切です。
従量課金のサービスも多いので、自社で扱う在庫点数などによって料金も大きく変わる場合があります。
クラウドタイプの在庫管理システムがおすすめ!
無料で在庫管理ソフトを利用するには、様々なデメリットが存在します。
例えば、ExcelやAccessを使った在庫管理はサポートもなく、使い方を習得しなければなりませんし、カスタマイズなども自ら行う必要があります。複数人で管理することも難しいでしょう。
また、無料プランのコースがある在庫管理ソフトでも、取引点数や入力在庫などの利用制限があるケースも多いです。
クラウド型の在庫管理システムの場合、複数人での管理にも最適で、セキュリティやサポート体制も整っているものが多いため、無料在庫管理ソフトのデメリットを払拭することができます。
無料だけどやたらと時間がかかる、ミスが多いなどのムダにより、結局トータルコストが高額になっていませんか?
それならば、多少の導入費用がかかっても、クラウド型在庫管理システムの利用がおすすめです。
多様な職種・業態にも最適な在庫管理ができる「キャムマックス」
これまで見てきたように、無料の在庫管理ソフトは制限があるなど、本格的な活用は難しいということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
その点、有料ですがコスパが高く、あらゆる業種に幅広く対応でき、セキュリティやアップデートの心配もないキャムマックスは、一押しの在庫管理システムです。
キャムマックスの主な在庫管理機能
- バーコードによる入出庫管理(スマホ対応)
- 在庫移動中のステータス表示
- 複数拠点の一元管理
- セット商品対応
- 棚卸作業の自動化
- 外部物流との連携
さらにキャムマックスは、在庫管理だけでなく仕入から販売、会計まで必要な業務をまとめて管理できるため、その他のソフトやシステムを導入する必要がありません。
コストパフォーマンスの高い在庫管理をお探しの方は、ぜひ一度キャムマックスまでご相談ください。
FAQ(よくある質問)
Q1. 無料の在庫管理ソフトで十分に運用できますか?
A:無料の在庫管理ソフトでも、基本的な在庫管理や小規模な運用には十分な機能を備えていることが多いです。しかし、データ量の制限や利用可能な機能に制限があることが多いため、大規模な企業や複雑な業務プロセスには向いていない場合があります。
無料版から試してみて必要に応じて有料プランに切り替えるのが良いでしょう。
Q2. ExcelやAccessでの在庫管理と在庫管理ソフトの違いは何ですか?
A:ExcelやAccessは手軽に在庫管理を始められるツールですが、データ量や同時編集に制限があり手作業による入力ミスのリスクも伴います。
在庫管理ソフトは、データの一元管理やバーコードスキャン機能、リアルタイムな在庫更新、複数拠点での管理が可能なため業務効率が大幅に向上します。
Q3. 無料プランの在庫管理アプリはどのような制限がありますか?
A:無料プランでは、在庫データの登録件数や利用できる機能に制限があります。
例えば、在庫品目の数や出荷件数に上限があることが多いです。また、レポート機能や高度な分析ツールは有料版でのみ提供されることが多いです。
小規模な事業者には十分かもしれませんが、規模が拡大するにつれて有料プランが必要になる可能性があります。
Q4. 在庫管理ソフトを選ぶ際に重要なポイントは何ですか?
A:在庫管理ソフトを選ぶ際には、まず自社の業務ニーズに合った機能が備わっているか確認することが重要です。
具体的には、バーコードスキャン・リアルタイムで在庫更新・複数拠点対応・ECサイトや会計システムとの連携などが挙げられます。
また、導入コストと運用コストのバランスも重要で、クラウド型の場合は月額料金や従量課金が発生するため、長期的なコストを考慮して選択しましょう。
Q5. 在庫管理ソフトとERPシステムの違いは何ですか?
A:在庫管理ソフトは、主に在庫の管理や出荷、棚卸に特化したシステムです。
一方で、ERPシステムは財務会計や、生産管理、販売管理、購買管理など企業全体の業務を統合的に管理できる基幹システムです。
規模が大きく複数の業務を一元管理したい企業にはERPが向いていますが、在庫管理のみを重点的に改善したい場合は、専用の在庫管理ソフトの方がコストパフォーマンス的にも最適です。
Q6. 在庫管理システムのクラウド版とインストール版(オンプレミス)、どちらが良いですか?
A:クラウド版はインターネットに接続できる環境があればどこでもアクセスが可能で、複数のユーザーでリアルタイムにデータを共有できます。セキュリティ対策やバックアップもサーバー側で管理されるため手間もかかりません。
一方、インストール版(オンプレミス)はオフラインでも利用可能なものが多いです。ソフト購入費用は必要ですが、月額費用が発生しないものが一般的です。
どちらを選ぶかは、運用スタイルや予算に応じて判断しましょう。
この記事を書いた人
下川 貴一朗
証券会社、外資・内資系コンサルティングファーム、プライベート・エクイティ・ファンドを経て、2020年10月より取締役CFOとして参画。 マーケティング・営業活動強化のため新たにマーケティング部門を設立し、自ら責任者として精力的に活動している。